表の業(十本)
- 一、押え抜 おさえぬき(左方より抜き打ちせんとする者に応じる座業)
- 二、小手切 こてぎり(左方より抜き打ちせんとする者に応じる座業)*間合い遠し
- 三、切付 きりつけ(右方より抜き打ちせんとする者に応じる座業)
- 四、抜留 ぬきとめ(右斜め前より横払いに抜き打ちせんとする者に応じる座業からの立業)
- 五、突留 つきとめ(正面より突いて来る者に応じる座業からの立業)
- 六、四方金切 しほうかなぎり(四方より斬りかかる者達に応じる座業)
中段の業(九本)
- 一、膝詰 ひざずめ(接近して対座し、抜き打ちせんとする者に応じる座業)
- 二、胸の刀 むねのかたな(正面から組かからんとする者に応じる座業)
- 三、追掛抜 おっかけぬき(前方より斬りかかる者に応じる立業)
- 四、返り抜 かえりぬき(後ろから斬りかかる者に応じる立業)
- 五、一作足 いっさそく(座したる時、正面より斬りかかる者に応じる座業からの立業)
- 六、向詰 むこうずめ(群衆中で正面より斬りかかる者に応じる立業)
- 七、長廊下 ながろうか(廊下の端に座したる時、斬りかかる者に応じる座業からの立業)
- 八、切先返し きっさきがえし(正面より斬りかかる者に応じする立業)
- 九、四方詰 しほうずめ(四方より斬りかかる者達に応じる立業)
奥の業
表五箇条五本、裏五箇条五本、応変八極九本、居合八極変九本等伯耆流にはまだ多数の秘刀があるが、これらはすべて秘事口伝につきここでは省略する。